ミャンマー情勢について【2021年03月15日時点】

EDIT BY たけ

2021年ミャンマークーデターの情勢をまとめました。
2月1日に発生してからもう1ヶ月半が経ちますが、まだ終わりは見えていません。
1日も早く平穏なミャンマーに戻ることを願っています。

2月12日記載の経緯などの情報はこちら
前回の記事2月27日の経過情報はこちら

本日までの経過

インターネット

3月15日はモバイル回線が遮断されました。（私の会社の社員談では、前の日3月14日の夜までは使用できたそうです）
モバイル回線が遮断された理由としては、デモの様子や国軍・警察の様子をライブ配信できないようにするためという話を聞きました。

真偽の程は不明ですが、理由としては軍側の思惑が分かるような感じがします。

3月21日まで遮断が続くとか、期限なしで遮断を続けるとか情報が飛び交っています。
現地と連絡が取れなくなると不安が増すので、明日は何事もなく使えているといいのですが・・・

ミャンマー国内での通話は切れていないということでした。
また、固定回線は生きています。
ヤンゴンではプロバイダによって通信が不安定だったようですが、私の会社のメイン拠点であるモン州モーラミャインでは固定回線のインターネットは普通に使えていました。

死者

ここ2週間ほどは特に、SNS（FacebookやTwitter）で毎日酷い投稿をみかけます。
国軍や警察の人が自分をコントロールできずに一般市民を拘束したり、狙撃したり、暴力を振るったり、物を盗んだり・・・

亡くなった方の写真もタイムラインで流れてきて、怒りと悲しみがこみ上げてきます。
一般市民に危害が及ばないことを願うばかりです。

死者数も累計が分からないほどになっていますが、本日も40名以上の方が亡くなったという報道もありました。
クーデター発生以降では少なくても100名以上は亡くなっていそうですし、今の状況だと今後も死者が出てきそうです。

銃弾を躊躇いなく発砲している様子を見ると、国軍や警察の人はドラッグや飲酒、興奮剤などで「正常じゃない」状態になっているのかと思うほどです。
ただ、頭部を銃弾で撃ち抜かれて亡くなったりと殺害方法もひどく、どんな理由があっても許されるべきではないと思います。

CRPH

選挙で勝った側（本来の与党側）から組織された暫定政府が国軍側をテロリストとして糾弾し、CRPHの正当性を宣言しています。

CDMを主導するスタンスなので、亡くなった方の喪に伏すために3日間の休業を会社や国民にお願いしたり、9月まで税金を免除することを発表したりと、経営者の目線でみると会社運営がしづらいような対応が多い印象はあります。

国民の職を維持したり、ちゃんと稼いだりできる状況を維持するためには今の状態は良くないと思います。
難しい状況だとは思いますが、経済もちゃんと維持できる形で、将来につながる策が実行されて欲しいと思います。
(我々経営者側も、雇用の維持や社員への還元を、出来るだけ続けられるように頑張りますので！)

戒厳令

ヤンゴンの一部地域などで戒厳令が出たようです。
戒厳令はMartial lawと呼ばれるもので、その地域の支配権を軍が取る（軍の支配下におき、強権的に命令に従わせる）ことができる宣言のようなものです。

終わりに

ミャンマー国民たちは武器を持たず、暴力を行わず、CDM（不服従運動）を行っています。
国軍側の対応が日に日に過激になってきていますが、いくら恐怖を与えても一般市民たちも引くことはないと思います。
若い命が犠牲になってしまったりして、怒りの感情が増幅していそうですが、あくまで暴力行為ではなく耐える戦いを続けそうです。

一方、ミャンマー国軍側も今引いてしまうと犯罪を行ったものとして裁きを受けることになるので、引き下がることはないと思います。

結果、まだまだ長期化しそうですが、一般の方々がこれ以上亡くなったりしない、平和的な解決を願います。