ミャンマーの街・観光地
第二弾 インレー湖とは【ミャンマーの観光地】
こんにちは。
インレー湖紹介の第2回です。
今回はインレー湖の魅力をあますところなくご紹介します。
インレー湖のみどころ
インレー湖のみどころは主にインレー湖周辺で暮らすミャンマー人たちの生活様式がベースになっています。
インダー族
インレー湖では主に「インダー族」と呼ばれる人々が暮らしています。
直訳すると「水辺の人」という意味で読んで字の如くです。
もともとはもっと南の海で暮らしていた民族といわれており、遠い昔ミャンマー中部の王国が彼らを連れてきたとされています。
内陸に連れてこられても伝統的な彼らの生活を続けるために湖を生活の拠点として選んだのかもしれませんね。
インダー族の住居
インダー族は最近でこそ陸地での活動も活発になりましたが、本当は湖上でほとんどの生活を営んできた民族です。
なので住居はもちろん、彼らの生活の基礎である農地、学校や宗教施設も湖の上に浮かんでいます。
いいようによっては「水の都インレー」「ミャンマーのベネチア」とも呼べるかもしれませんね。
インレー湖はそれほど深い湖ではありませんが、それでも水深は3m程度ありますし、湖底は柔らかく建造物を固定できるような柱は立てられません。
そこで現地の人々は水草や藻を泥で固めた島を作って、その上に住居や施設を建てたり農地として作物を栽培しています。
足漕ぎボート
インダー族の最大の特徴はボートの漕ぎ方です。
湖の上に浮かんでいる彼らの家や農地、市場など行き来するためには徒歩や現代的な乗り物よりボートで動くほうが効率的です。
どのように漕ぐかというと以下の写真のように細いカヌーのようなボートの先端に立って片側の足をオールにからめながら上手にバランスをとって進みます。
これはインレーで暮らすうえでは理にかなった漕ぎ方で、立って漕ぐことで水草が生い茂る湖面を遠くまで見通すことができるし、片側の手が空くので漁をするにしても作業がはかどります。
この漕ぎ方は基本的には男性のみ行うもので、女性の場合は座って手で漕ぐのが普通です。
湖に浮かぶ家々とそこを行きかう小舟は日本では味わえない特別な風情を感じさせてくれるはずです。
旅行会社やホテルにお願いすれば彼らの生活をより身近に見て回ることができるボートツアーを企画してくれます。(これは普通の小型エンジンボートです)
インレー観光の目玉といって間違いないのでぜひともスケジュールに組み込みたいですね!
首長族
インレー湖周辺にはインダー族だけではなく、いろいろな民族が一緒に生活しています。
その中で日本でもよく話題になるのが首長族ですね。
インダー族は聞きなれないけど首長族なら聞き覚えがあるという方も多いと思います。
首長族について
ここでは便宜的に「首長族」と呼んでいますが、本当は自称が「カヤン族」、(他民族からの)呼称が「パダウン族」という人々のことです。
タイ東北部にも多く生活していますが、もとはミャンマーから移った方々になります。
女性が首輪を重ねて首を長くしているということで有名な民族ですが、実は首が長くなっているわけではなく、肩や鎖骨が首輪の重さで下がっているために首が長いように見えているそうです。
首輪を巻くようになった由来は美しく見せるため、身を守るためなど諸説あります。
インレー湖周辺の首長族
インレー湖では首長族の皆さんが営んでいる伝統的な機織りや、工芸品などのお土産屋さんを見て回ることができます。
色とりどりの民族衣装はエキゾチックで日本人には特別魅力的に見えると思います。
伝統的な色合い、技術で作られた小物はお土産として最適です。
お土産屋さんの中には彼女たちの伝統文化について書かれているパネルが設置されているお店もあるのでぜひご覧になってください。
五日市
インダー族や首長族にフォーカスするのも面白いですが、インレーにはほかにもたくさんの民族がいますし、民族固有の文化でなくても現地の生活には私たち日本人からすると興味を引くものがたくさんあります。
それらを全部まとめて楽しめる欲張りセットが五日市です。
五日市は朝市のことでだいたい正午にはお開きになります。
観光する場合は早起きして朝から回るようにしましょう。
また五日市はインレー湖周辺を巡回して行う朝市なので毎回開催場所が違います。
事前に開催スケジュールを現地の方やホテルのスタッフさんに聞いておいてください。
ちなみにインレー湖周辺の町々をぐるぐる回って五日周期で同じ場所に戻ってくるので「五日市」というのだそうです。
湖の各所から集結するボート群は圧巻ですよ!!
インレーのお猫様達
実はインレーには猫好き必見のおすすめスポットがあります!
ガーペー僧院
インレー湖上に浮かぶ僧院です。
ミャンマーのお寺やパゴダでは仏教の教えにならって動物を大切にしているところがたくさんあるんですが、ここガーペー僧院は猫に特化した僧院でいたるところで猫がくつろいでいる様子を楽しめます。
人慣れしているのでカメラを向けても嫌がりません。
趣深い木造の僧院でのんびりくつろぐ猫ちゃんと背景には美しい浮草茂る湖、フォトジェニックないい感じの画がとれるに違いありません!
ちなみに昔は猫たちが輪っかをくぐる芸当を見せてくれたのですが、芸を仕込めるお坊さんがなくなられたため、今は見ることができません。
ミャンマー原産のバーミーズ飼育施設
もう一つは「Inthar Heritage House」というホテル兼観光施設の中にあるミャンマー原産の希少種「バーミーズ」を繁殖・飼育している施設です。
一般公開されており、中は日本のおしゃれな猫カフェにも負けない素敵な内装になっています。
バーミーズはシャムとの交配種ですが特徴は丸みをおびたフォルムです。
目や鼻などの各パーツが丸っこく体つきももっちりしているのでシャムネコのようなシュっとした見た目とは少し違います。
ミャンマー原産の猫ですが現在は国外への持ち出しなどにより個体数が激減してしまっています。
実際に触れあうことができる施設は稀なので猫好きであればマストで行くべきスポットですね!
保護の観点から触れ合うことができる時間は決められているので事前に確認するのがベストです。
最後に
いかがでしたか。
インレー湖はミャンマー観光の中でも特に人気が高い場所です。
実際行ってみた人で不評だった人を私は見たことがないくらい、お世辞抜きでおすすめできます。
また急速な開発や浮畑の増加により水質の悪化が心配されていることもあって今のような美しいインレー湖をいつまで楽しめるかわかりません。
今のうちに魅力を存分に感じてもらって環境保全にも意識を向けるきっかけになるといいですね!
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