ミャンマーの文化
ミャンマー最初のユネスコ世界遺産登録の街を訪ねて【ピュー】
ミンガラーバー。こんにちは。竹之下です。
ミャンマーの世界遺産について知っていますか?
ミャンマーと言えば「バガン」が一番思いつく人が多いことでしょう。今回はミャンマー国の最初のユネスコの世界遺産に登録されたピューについて紹介します。
ミャンマーの歴史において、ピュー族は非常に重要な役割を果たした古代文明の一つです。現在のミャンマー中央部を中心に栄え、独自の文化や都市を築き上げました。
ピューの古代都市とは
ピューの古代都市は、ミャンマー中部のイラワジ川流域に位置する3つの主要な遺跡かつては、独自の文化と高度な文明を築き上げ、東南アジアの歴史に大きな足跡を残しました。ピュー族と呼ばれる人々が建設した都市は、その壮大な規模と洗練された建築様式が有名です。
ピューの歴史
ピュー王国は、ミャンマーの歴史の中で最も古い文明の一つです。紀元前200年頃から栄え始め、約1000年もの間、地域の政治、経済、文化の中心として栄えました。ピューの人々は高度な灌漑システムを持ち、農業を基盤とした豊かな社会を築いていました。また、仏教が早期に伝来し、多くの仏教遺跡が建設されました。これらの遺跡は、ピューの人々の信仰心と宗教的な生活の一端を垣間見ることができます。
2014年、世界遺産に登録されました。
高度な都市文明
ピューの歴史は、紀元前200年頃から始まります。この時期、ピュー族はミャンマーの中央乾燥地帯に住み着き、スリ・クセットラから高度な文明を築き上げました。ピュー族は、城壁に囲まれた都市を建設し、高度な都市文明を築きました。都市には、寺院、宮殿、貯水池などが整備され、当時の技術力の高さを示しています。
仏教文化
ピュー族は、熱心な仏教徒であり、多くの仏塔や寺院を建設しました。これらの遺跡からは、精巧な仏像や仏塔のレリーフなどが数多く出土しており、当時の仏教文化の盛況ぶりを物語っています。
独自の文字
ピュー族は、独自の文字を持っていました。この文字は、まだ完全に解読されていない部分もありますが、当時の社会や文化を知る上で重要な手がかりとなっています。
交易
ピュー族は、インドや中国など、周辺地域との交易を行っていました。交易品には、琥珀、錫、陶器などがあり、当時の国際的なネットワークの一端を垣間見ることができます。
19世紀後半になると、ミャンマーは英国の植民地支配を受けることになります。ピューもこの影響を受け、英国の植民地行政の一環として開発が進められました。植民地時代には、鉄道や道路などのインフラが整備され、ピューの近代化が進みました。
第二次世界大戦後、ミャンマーは独立を果たし、ピューもその一部として新しい時代を迎えます。独立後のミャンマー政府は、ピューの遺跡を保護し、その歴史的価値を再評価する努力を続けてきました。
ユネスコの世界遺産に登録された3つの町
- スリ・クセットラ(Thayekhittaya / Sri Ksetra)
- ハリン(Halin)
- ベイッタノ(Beikthano)
スリ・クセットラ(Thayekhittaya / Sri Ksetra)
スリ・クセットラはピューの古代都市の中でも最大の遺跡であり、広大な敷地に数多くの仏教遺跡が点在しています。特に有名なのがバウビャー・ストゥーパで、その壮大な姿は圧巻です。また、スリ・クセットラ博物館では、ピュー時代の遺物や文化に関する展示が充実しており、歴史を深く学ぶことができます。
ハリン(Halin)
ハリンはピューの中でも最も古い都市とされ、多くの考古学的発見が行われています。特に注目すべきは、古代の墓地や仏教のストゥーパ、そして王宮の跡です。これらの遺跡は、ピュー時代の文化と宗教の重要性を示しており、訪れる者に深い感動を与えます。
ベイッタノ(Beikthano)
ベイッタノはピューの初期の都市で、保存状態の良い遺跡が多く残されています。ここでは、古代の都市計画や建築技術を垣間見ることができ、ピュー時代の人々の生活を感じることができます。また、発掘された遺跡の中には、宗教的な施設や住居跡も含まれており、歴史好きにはたまらないスポットです。
MAP
おわりに
ピューの古代都市は、ミャンマーの歴史と文化を深く理解するための重要な鍵となる場所です。歴史的な遺産と美しい風景が調和したこの場所は、訪れる価値が十分にあります。ミャンマーを訪れる際には、ぜひピューの古代都市を訪れてみてください。
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