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ミャンマーでは「麦わらのルフィ」式マネジメントはNGです

EDIT BY たけ
たけ

ミャンマーで起業をしようとしている方、駐在員となりミャンマー人部下の管理者となる方にお伝えしたいのが、「麦わらのルフィ」式マネジメントだけはやめた方がいいということです。

「麦わらのルフィ」式マネジメントとは、ふざけるときは率先してふざけることができる(ムードメーカーになれる)し、締めるところは締めるタイプのマネジメントと定義しておきます。

日本では、そういったタイプの管理者は評価が高いと思います。先頭に立つ者がその場にふさわしい空気を作ることができることで部下も萎縮せずに力を発揮できるようになると思いますし、かといって緩すぎてなーなーにはならないといういい塩梅のマネジメントだと思います。

私自身、4年半サラリーマンをしている中で、たまたま上司の異動が多くていろいろなタイプの上司に管理していただきましたが、ルフィのようなタイプの人のチームだと仕事もしやすかったですし、楽しく仕事していたな、と思います。

ミャンマーで実践していました

4年半のサラリーマン生活を経て、私はミャンマーに支社のあるベンチャー企業で働くことにしました。
初めの半年は営業部長として日本側での活動がメインだったのですが、半年経った後からCOOになったため、ミャンマー側の社員たちもマネジメントするようになりました。

当時50名くらいミャンマー人の部下がいました。(最盛期は75名ほど)
私は結構業務面では厳しいのですが(笑)、ミャンマー人の社員たちは成長意欲が高くて、よく喰らいついてくれていました。
仕事は、お客様に高いクオリティを返さなければいけないので(オフショアだから、とか、途上国だからクオリティが低いとか言われるのが一番嫌なので)叱る・注意することばかりだったのですが、社員たちと仲良くなりたかったので会社のパーティや社員旅行などでは明るく、率先してふざけていました。
あとは、ミャンマーは暑いので、半袖短パンとかで出社したりもしていました。(言い訳ですが、親しみやすくしたかったし、IT系だし、自由な感じにしたかったので、、)

ミャンマー人は上下関係をすごく重んじるので、爆笑みたいにはならないですが、結構笑ってくれていたりして、いい関係が築けていると思っていました。

COO退任後の後日談

COOを務めていた会社が買収されたり、親会社と反りが合わなかったりして、私はCOOを退任しました。
ミャンマーが大好きになっていたし、ミャンマー人の繋がりも多くなっていたので、日本とミャンマーで起業をしました。

ありがたいことに、COOを務めていた時の会社のミャンマー社員たちとも今も友達として仲良くさせていただいています。
その中で、いろいろアドバイスをもらうのですが、ミャンマー人たちからは「麦わらのルフィ」式マネジメントは「やめた方がいい」という意見ばかりです。服装についても注意を受けました。理由は以下に述べます。

ミャンマー人は正装の社長を好む

さっきも述べましたが、ミャンマー人は上下関係を重んじます。そして、面子も結構大切にします。

自分が働いている会社の社長は「かっこいい、イケている」人であって欲しい、と考えています。なので、どんなに暑くてもスーツ(ジャケットはいらない)を着たりすることが大切です。

私も自分で起業してからは、会社に行く日はいつもちゃんとワイシャツを着て(もしくは襟付きのポロシャツを着て)、スラックスを履いています。革靴も履きます。

暑いですが、その方が社員たちが喜んでくれるので、常にそうしています。

ふざけた姿を見るとそれ以降舐められる

先に断っておくと、ミャンマー人は露骨に人を舐めたりはしません。
しかし、一度ふざけている姿を見ると、それ以降に仕事で真面目な指導をされたりしても、それまでと受け止め方が変わってしまうそうです。

上司がお酒でベロベロになっている姿やカラオケではっちゃけて踊っている姿などはみたくないそうです。(ミャンマー人、厳しい。。。)

これは、日本とミャンマーの文化の違いなので、受け止めなければいけません。

日本だと、いつも鉄仮面な上司が天然なところを見たりすると、ギャップというか、人間らしいところもあっていいな、と思いますが、
ミャンマーでは、上司は完璧である必要があります。

でも、全く冗談を言わなかったり、仕事ばかりなのももちろんダメなので、知的な冗談を言ったり、ふざけてはいないけど和やかな雰囲気(優しい演出)は必要です。(塩梅が難しい!!)

社長やマネージャーはミャンマーではストレス溜まりますね。。

私はミャンマー人支社長や日本人の社員、管理者の前では今まで通りふざけたりしていますが、ミャンマー人社員の前では、和やかな雰囲気を出しつつも、ふざけていると捉えられないようにしています。

現地で経営する日本語学校が営業停止中でYouTubeチャンネルを開設して運用しているのですが、そこでも社長や先生がふざけている動画は「学校の評判が下がるから」作らない方がいいとアドバイスを受けていて、制作できる幅が狭まっています(笑)。

おわりに

本日は以上です。

海外経験の長いミャンマー人はルフィ型に慣れていたりすることもありますが、一般的には舐められてしまうリスクがあるので、ミャンマーでは「かっこいい」上司をした方がいいです。(特に社長は!!)

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