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農村地帯が続くダラ地区を視察

EDIT BY たけ
たけ

ミャンマー最大都市ヤンゴンからフェリーで10分のダラ地区。そこには今まで見たことのない景色があった。

ヤンゴンからフェリーで川渡り

ヤンゴンからフェリーで川渡りの画像
ヤンゴンからフェリーで川渡りの画像
ヤンゴンからフェリーで川渡りの画像
ヤンゴンからフェリーで川渡りの画像
ヤンゴン南~西に流れるエーヤワディー川沿いの、Nan Thida Ferry Terminalからダラ行きの船が出ている。

そして驚くことに日本人は往復運賃が無料である。その理由は、日本のODA(政府開発援助)でフェリーが3隻無償提供されたことで、日本人のみ運賃が無料になっているそうだ。この時は、パスポートを見せたらすぐに日本人と分かったのか、無料で乗船できた。

日本から寄贈された船はCherry1,2,3の3隻があり、写真奥に写っている船もそのうちの1つである。
このフェリーはダラ側からヤンゴンに到着したばかりで、到着と同時にたくさんのミャンマー人が降りてきた。
午前だったので恐らく出稼ぎの人々だった。

行きのフェリーの中では、小さな子供が売っていた耳かきを500チャット(約40円)で購入。
船の中でする耳かきは最高そのものである。

ダラへ到着すると、一斉に降りていくミャンマー人と数人の観光客がいた。と同時に、ダラからヤンゴンに向かうであろう人達は、続々と船に乗っていった。
なお、日本人以外の外国人は往復で4000チャット(約320円)払わないと乗船できない。

貧しい村バンブーヴィレッジ

ターミナルを抜けると、大量のバイクタクシーとサイカーが声をかけ続けてきた。
色々と交渉した結果、トゥクトゥクに乗ることに。

車体は何かの柄がラッピングされていた。

そうこうしていく内に今回の視察目的の1つ、バンブーヴィレッジに到着。
バンブー=竹のことで、竹でできた家屋が並んでいる。

バンブーヴィレッジでは過去にインドネシアのスマトラ島沖地震やサイクロンによる影響でたくさんの人々が亡くなっており、親を持たない子どもがたくさんいる。
ヤンゴンでは最近タナカ(顔に塗る日焼け止め)を塗るひとは少ないそうだが、ダラの人々はかなりの割合でタナカを塗っていた。

この子供は指に何かをはめて可愛いポーズで写真に写ってくれた。

実はバンブーヴィレッジの人々は寄付のみで生活しており、職がない人がほとんどである。
そこでガイドに連れて行ってもらったのが米屋である。
『なぜ、米屋なのか』
実は先ほども述べたが、バンブーヴィレッジの人々は寄付のみで生活している。

そこで、ここを訪れた外国人がコメを一俵購入し、小分けにして各家庭を回って配給するという仕組みだそうです。

50,000チャット(約4,000円)で1俵のコメを購入できる。

親のいない子供がいる孤児院へ

次に向かったのは、小さな子ども達がいる孤児院だ。
外を見ると小さな服がたくさん干されていたので、訪問してみることにした。

そこには生まれたばかり小さな赤ん坊から16歳くらいの子供が住んでいた。
彼らは経済的困窮から親と生き別れをしたり、親が亡くなってしまった 子供たちが一緒に生活している。

写真に写る男性は孤児院の先生であり子供たちの親でもある。
子育てから教育(英語やミャンマー語)までを全て子供たちのためにやられている。

子供たちの笑顔には自分も思わずにっこりしてしまう。
iPhoneに興味があるのか、写りたがる姿がとても可愛い。

彼らからすれば、私は外国人なのに何故ここまで懐いてもらえたのか。
もしかしたら、抱っこしてあげたり一緒に過ごしたことで親のぬくもりを感じとったのかなと思う。

今夏、再度ここを訪れ、お金ではなく、ペンやノートをたくさん持ってきたい。
『だれかの笑顔のために』
結局は誰しも自分が一番かもしれないが、世界に1人でも多くの人が私の行動で笑顔になればそれでいいだろう。

スネークパゴダで驚愕の光景が

バンブーヴィレッジからトゥクトゥクで約30分。

蛇がいるとのことで通称・スネークパゴダへ。
パゴダからは3本の橋が出ており、水に浮かぶ水上パゴダは平等院鳳凰堂の雰囲気を醸し出していた。さらに、センターの橋を中心に線対称になっており、非常に綺麗かつ荘厳であった。

上を見上げて背筋が凍った。体長1.5mはある蛇が群れをなしている。
さらに、パゴダ内には合計で写真に写っている4倍の蛇が住みついていた。
しかし、人を噛まない穏やかな気性の蛇だそうだ。

ダラを廻って何を感じたのか

電気もガスもない農村がある一方、フェリーターミナルの近くにはスマホショップや電化製品店が点在している。

しかし、ほんの15分走ると景色はまったく異なる。
世界にはダラ地区の農村のような街がたくさんあることを知っている。
しかし、我々日本人がそのような場所に行く機会はほとんどなく、テレビでしか見ない世界もあるだろう。

今回、ダラに行く目的は「アジア最貧国」と言われるミャンマーの真の姿を知りたかったからである。
でも今回の視察だけで、真の姿は分からなかった。それよりも、疑問が深まるばかりであった。

  • ヤンゴン空港からヤンゴンダウンタウンまで車で40分走ってもなんら普通の景色
  • ヤンゴンからダラへ船で渡っただけで、ビルもなく、貧しい人たちばかり

距離は圧倒的に後者のほうが近いのに、なぜここまでの社会格差が生まれてしまうのか。

最新情報によると、2019年にヤンゴン・ダラ間で橋が開通する予定なので、もしかしたら人の行き来の増加によってダラ地区西域の人々のライフスタイルが変化する日が来るだろう。なお、東南アジアの実情を更に掘り下げるために、当グロービッシュ留学のフィールドワークの1つにダラ地区視察を予定している。
そこで現地のニーズを知ることで、自分なりの課題解決のヒントを得られるかもしれない。

さきほども述べたように、ヤンゴン・ダラ間のフェリーは日本人のみ往復運賃無料である。

運航スケジュール

月曜~土曜:1日9本

ダラ→ヤンゴン / ヤンゴン→ダラ

  • 6:30 / 7:00
  • 7:30 / 8:30
  • 9:00 / 10:30
  • 11:00 / 12:00
  • 12:30 / 13:30
  • 14:00 / 15:00
  • 15:30 / 16:00
  • 16:30 / 17:00
  • 18:00 / 18:30

日曜・祝日:1日7本

ダラ→ヤンゴン / ヤンゴン→ダラ

  • 7:00 / 7:30
  • 8:00 / 9:30
  • 10:00 / 11:30
  • 12:00 / 13:30
  • 14:00 / 15:30
  • 16:00 / 17:00
  • 18:00 / 18:30

あと、皆さんが気になっている、トゥクトゥクやバイクタクシーのお値段 は、

私たちがチャーターしたトゥクトゥクは、30分10,000チャット/3人であった。
合計2時間半チャーターで50,000チャット。
しかし、実はぼったくりされていた。

フェリーターミナル近くにタクシーがたくさん止まっていたので、運転手にチャーター代を聞いたところ、
相場は25,000チャットと言われた。

私たちは完全に騙されていたということだ。
良心的なドライバーさんとは連絡先を交換しているので、もしダラ地区視察でタクシーチャーターしたい場合は下記アドレスまたは当コメント欄までご連絡を。

また、日中はかなり暑く、水を購入できるお店も農村地帯に入るとないので、予めヤンゴンで買っていくか、ダラ地区フェリーターミナルのコンビニで何本か購入してから、地区視察するべきである。

フェリーターミナル

おわりに

ヤンゴンと言っても、一歩違うところにへ行けば、格差社会が顕著にでる地域もまだ多いです。
民政移管の発展により、少しでも改善されることを望みます。

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